「仕事が忙しくてプライベートがないのはもう嫌!」
「お金よりも自由な時間が欲しい・・・」
「急かされずに自分に合ったペースで働きたい」
今回はこんなお悩みをお持ちの方に向けた解決策をお伝えしていきます。
本記事の内容
・薬剤師としてのんびり働くことのメリット・デメリット
・のんびり働くための条件と職場探しのポイント
・転職をスムーズに進めるためのコツや注意点
この記事を書いているボクは以前ドラッグストアで早朝から夜遅くまで働き、サービス残業・休日出勤は当たり前ないわゆるブラック企業で心身ともにすり減らす生活を続けていました。
そんな状況に嫌気がさし転職を決意。転職サイトとエージェントを駆使した結果
残業なし・毎日定時上がり、休みも取りやすく自分のペースでのんびりと働ける個人薬局へ転職に成功。今では充実した日々を過ごせています。
そこで今回はボクの体験や知識を活かして薬剤師としてのんびり働くための条件やポイント・転職のコツをあますことなくご紹介していきます!
この記事を読んだあなたも自分にぴったりのQOL爆上がりな職場をきっと見つけられるでしょう。
ぜひ最後まで読んでいってくださいね!
薬剤師としてのんびり働くことのメリット
さて、実際のんびり働くといってもどんなメリットが得られるの?と思うかもしれません。
これは人によって多少の違いはありますが簡単にメリットをあげるなら
・ストレスが少ない
・時間に余裕ができる
この2点のメリットが得られます。
ストレスが少ない
忙しい薬局では大量の薬歴や投薬、素早い調剤や監査の効率を求められがちで常に頭をフル回転させて過ごさなければなりません。
それに対してのんびり働ける薬局では処方箋枚数が少なく患者さんの来局ペースは緩やかだったり処方内容も簡易的であれば自分のペースで急かされずに仕事をこなせるのでストレスも少ないです。
時間に余裕ができる
のんびりと過ごせる職場は残業がほとんどありません。
おおよそ18時〜19時には退勤できるので空いた時間を使って友人や恋人・家族と過ごしたり、趣味やスキルアップの勉強など時間の使い方に選択肢が広がります。
薬剤師がのんびり働ける職場とは?
前述ではメリットをお話しましたが、じゃあ具体的にどんな条件があればストレスが少なくて時間に余裕を持つことができるか?
具体的な条件を紹介していきます。
・定時退勤できて残業が少ない
・生活に必要な給料が十分もらえる
・処方内容が簡単
・対応が難しい患者が少ない
・人間関係が良い職場で働く
・休みが取りやすい
・処方箋枚数が少ない
この条件をクリアできている数が多いほどストレスが少なく、残業もない定時退勤できると言えるでしょう。
理由も一緒にひとつずつ解説していきます。
定時退勤ができて残業はほとんどない
まずはのんびり働くためには拘束時間が少ないことが重要と言えます。
ボクの前職は早朝から夜遅くまで長時間働きづめ。定時以降も仕事が片付かずに1〜2時間残業して帰宅。翌日も早いのでご飯を食べて寝るだけの生活が続き心身ともに疲弊する日々を送っていました。
ですが転職した今では18時過ぎには退勤。その後はジムに通ったり友人や家族と過ごす時間ができ毎日心に余裕のある生活を送っています。
残業をすればお金は稼げますが時間をお金で買うことはできません。1度きりの人生、特に20代〜30代の活気あふれる貴重な時間を仕事に捧げるのは勿体無いと思いませんか?
時間を手に入れて好きなこと・新しいことにチャレンジしてみるのもとても良いですね!
生活に必要な給料が十分もらえる
「のんびり働きたいけど収入が減ってしまわないか心配。。。」と不安な方も少なくないでしょう。確かに忙しくて残業が多い薬局に比べて処方箋枚数が少なくのんびりした店舗は給料は少ないことが多いです。
しかし、あくまで薬剤師は他職種に比べて給料は良い方なのでよっぽどお金使いが荒くない限りは基本的にお金に困ることはないです。
また、企業の選び方や交渉次第でのんびり働きながらも生活に十分、昇給していけば少し贅沢ができる程度の給料は期待できるので収入面であまり心配する必要はないでしょう。
処方内容が難しくないこと
次は処方箋内容の難易度についてお話していきます。
病院やクリニック、専門科目によって異なりますが抗がん剤や糖尿病治療薬、抗血液凝固剤などのハイリスク薬は併用薬や血液検査結果などに気をつけて調剤・監査・投薬を行う必要がありますよね。
さらには一包化指示もある処方箋ならより一層注意する点が多くなるのでその分ストレス・疲労感は増します。
なので総合病院前や循環器内科の門前は避け、ファミリークリニックなどの安定期で処方内容が変わりにくい患者さんや風邪薬など単純な処方の多い薬局を選ぶことで心に余裕を持って業務が行えるでしょう。
対応が難しい患者が少ない
次は患者対応の面について
薬剤師は患者さんと直接やりとりをする機会が多く、どんな患者さんであってもしっかり関わって行く必要があります。しかし患者さんの中には良い人もいれば気難しくてクレームの多い対応の難しい方もいます。
薬剤師も人間です。頑張って調剤や監査・投薬しても急かされたり暴言を吐かれたりすれば傷つくし落ち込みますよね。
ボク自身も気が弱く人の目を気にしてしまうタイプなので過去に落ち込んだ経験は何度もあります。。。
こういった対応の難しい患者さんが多いと仕事の意欲低下に繋がるし、のんびりとは働けないですよね。
これは地域性にもよる(例えば港町の人は荒っぽい性格の人が多いなど)ので転職エージェントから情報を聞いたり、店舗見学に行って実際に現場の雰囲気を知ることをおすすめします。
人間関係が良い職場で働く
そして次は職場の人間関係についてお話していきます。
大型薬局を除く薬局の人員は調剤事務を含めて2〜4人の少人数なことが多いです。少人数の職場で誰か一人と相性が悪いと逃げ場はなくほぼ毎日一緒に仕事をしていかなければなりません。
どれだけ処方内容が楽で給料も良くてのんびり働くには理想の条件がたくさん揃っていたとしても、上司や事務さんとの人間関係が悪いと仕事のモチベーションやパフォーマンスの低下に繋がりますよね。(強靭なメンタルの持ち主であれば話は別ですが…)
ボク自身も過去に面倒な仕事を押し付けられたり、ミスを人のせいにしてきたり、心無い一言で他人を傷つけたりする嫌な上司がいた経験があり憂鬱な毎日を過ごしていました。
しかし人間関係の相性は人それぞれ。実際に働いてみないと分からないのが厳しい現実です。。。
なので、店舗見学で実際の職場の人間関係やそれぞれの人間性を大まかに知っておくことで自分との相性をある程度把握しリスクを避けることで良い人間関係で過ごしやすい環境で働くことができると言えます。
休みが取りやすい
のんびり働くためには休みたい時にちゃんと休暇が取れる環境、大事です。
この記事を読んでいる方の多くはワークライフバランスを重視していると思います。ボク自身もかなり重視しています。
いつでも休みが取りやすい環境であれば、友人や家族・恋人との泊まりで旅行もしやすいし、資格取得のための試験も受けやすいです。
そして、急な体調不良でも無理をして出勤する必要がなく休暇をとってしっかり身体を休めることができるのは大切なことです。
1日の処方箋枚数が少ない
のんびり働くためには処方枚数が少ないことも重要です。
処方内容にもよりますが処方枚数が多いと忙しいので効率よく調剤・監査・投薬をこなしていかなければなりません。
しっかりと監査に時間をかけたい。投薬で患者さんとコミュニケーションを取りたい人は処方箋枚数が少ないこと(一人薬剤師なら20枚/日前後。二人薬剤師なら60枚前後)を条件に入れましょう。
薬剤師でのんびり働ける職場探しのポイント11選
ここからはのんびり働ける職場とは?で説明した内容を踏まえた上で職場探しでどんなポイントを抑えたら良いの?そんな疑問をもった方へ。でえもん的ポイントを11選ご紹介していきます!
薬剤師としてのんびり働くための職場探しのポイント11選
・管理薬剤師は避ける。
・総合病院前や精神科・循環器内科・人工透析科門前は避ける
・ドラッグストア併設型などの面薬局は避ける
・皮膚科や眼科門前は狙い目
・大手や中小企業より個人経営の薬局もおすすめ
・施設在宅や居宅に積極的な企業を避ける
・症例発表会やかかりつけ薬剤師獲得ノルマのある企業は避ける
・クリニック・薬局の同時新規オープンの薬局を探す
・正社員以外の働き方も視野に入れる
・通勤距離は短いほうが良い
・ある程度店舗数をもつ企業を狙う
それではひとつずつ見ていきましょう。
管理薬剤師はさける
管理薬剤師とはスーパーやドラッグストアなどでいうところの店長のポジションです。つまり責任者であるため、薬局の運営から従業員の管理まで行う必要があります。
管理薬剤師手当で昇給は見込めますが責任者としてのプレッシャーや保健所から個別指導が入った時など手当の割に合わない仕事量となることがあるのでのんびり働きたいなら避けましょう。
総合病院前や精神科・循環器内科・人工透析科門前は避ける
総合病院前や精神科・循環器内科・人工透析科など・・・。これらの門前薬局は処方内容が複雑で難しいものが多いです。
特に総合病院からの処方内容は適応外処方など添付文書の用法用量に記載のない薬の使い方をする医師も少なくありません。自身のスキルアップには非常に良い環境ですがのんびり働くこととは正反対の環境になるのでおすすめできません。
精神科は対応の難しい患者さんと基本的に接していくので自分自身のメンタルケアも必要ですし、そのほか循環器内科や人工透析科も複雑な処方内容を扱うことになるので避けたほうが良いでしょう。
ドラッグストア併設型などの面薬局は避ける
ドラッグストア併設型の調剤薬局は面処方箋を持参する患者さんをターゲットとしていることが多いため、在庫として様々な種類の医薬品在庫を抱えています。
しかし面処方箋の場合は数千品目の医薬品があっても在庫のない薬の処方箋を扱うことも多々あります。この医薬品供給が不安定なご時世ですので対応に苦労することは多いでしょう。
さらに数千品目の在庫を抱えるとなればその分、棚卸業務も一苦労することになります。忙しい店舗では普段の業務中に棚卸し作業はできないので、業務終了後夜遅くまで残業するか、休日出勤して棚卸作業となってしまうことも多いです。
なので、のんびり働きたいのであれば単科専門の門前薬局などの医薬品在庫種類の比較的少ない薬局を選ぶのが良いですね。
皮膚科や眼科門前は狙い目
皮膚科や眼科門前薬局は処方内容が比較的軽いものが多いのでおすすめです。
ただ処方箋枚数が多い薬局もあるので、ある程度の調剤・監査・投薬の効率の良いスピードが求められる可能性があります。ですが処方内容は複雑ではないので慣れれば業務スピードもきっと上がっていくでしょう。
ボク自身、現在皮膚科の門前薬局に勤務しており忙しい時間帯もありますが処方内容は内科処方などに比べて簡単なので落ち着いて調剤・監査・投薬ができています。
大手や中小企業などより個人経営の薬局もおすすめ
大手や中小チェーン薬局は育休制度が充実していたり、ディ◯二ーランドやユ◯バなど遊園地の施設優待券がもらえたりと福利厚生が充実している企業は多いですが個人経営の薬局も負けていない場合があります。
そんなボクも個人経営の薬局で働いているのでお気に入りの福利厚生を一部紹介します。
・ガソリンカード支給(家族旅行などの私用OK)
・1万円以内であれば白衣やボールペンはもちろん飲料等も経費購入可能。(1万円超える場合は社長に要相談・許可もらえれば購入できます)
・ビジネス書や自己啓発本購入によるスキルアップ支援
・エクシブホテルの法人宿泊優待
・資格取得応援制度(資格取得でボーナス支給)
・社員旅行
などなど
特にガソリンカード支給は私生活で自由に使えて旅行で長距離も気にせず車が使えてとても気に入っています。
他にもボクの友人の話ですが、大抵のもの(私物でも)は経費で落として良いという驚愕的な企業に勤めている子もいました。
個人経営の場合は会社のルールが厳しくなかったりするので経費の扱いがゆるかったり業務が早く終われば定時より早く退勤できたりなど自由度がかなり高い会社もあるのでのんびり働くには最適な環境と言えます。
ただ、これらの福利厚生はオモテ向きに公表していないでしょうから、気になる個人薬局があって、実際に働いている友人や知り合いがいればそこから情報を収集しましょう。
施設在宅や居宅に積極的な企業を避ける
施設在宅や在宅介護に力を入れている企業、店舗はのんびり働きたいのであれば避けた方が良いでしょう。
理由としては在宅患者は基本的に自立生活が困難となって介護制度を利用している人ばかりなので一包化調剤が基本となります。
施設在宅であれば入居者は30名以上いたりするので予製を作っても処方内容が変われば一包化のまき直し、残薬調整、業務終了後に施設へ薬の配達もしなければなリません。
業務終了後に配達となれば残業にもなるのでなかなか大変な仕事です。
なので、のんびり働きたいのであれば施設在宅など契約していない薬局を選ぶようにしましょう。
症例発表会やかかりつけ薬剤師患者獲得ノルマの ある会社は避ける
大手の薬局チェーンなどによくありますが症例発表会やかかりつけ薬剤師取得ノルマのある会社はのんびり働きたいなら避けましょう。
症例発表会は生涯学習やスキルアップにはとても良い経験ですが、発表用のスライド作成や配布資料の作成を休憩時間や退勤後に家で進めることになるのでせっかく定時で帰宅しても自由な時間が失われてしまいますよね。
かかりつけ薬剤師患者獲得のノルマを設けられてしまうとプレッシャーに感じてのんびりとは働けません。
以上の理由から、発表会やノルマのある会社は避けるべきでしょう。
クリニック・薬局の同時新規オープンの薬局を探す
クリニック・薬局が同時に新規オープンする店舗では患者さんが0人の状態から始まるので1日の処方箋枚数も10枚以下の日がしばらく続くでしょうから、空き時間にのんびりと業務を進めることができます。
オープンから関わることで自分が使いやすい医薬品棚配置にできたり、業務の流れを自分のペースに合わせて作っていくこともできるのも新規薬局の魅力です。
しかし新規オープン薬局は1から自分で薬局を育てていくことになり、経験の浅い方には不安要素が多いと思うのである程度知識や経験を積まれている方が良いでしょう。
正社員以外の働き方も視野に入れる
薬剤師としてのんびり働きたいなら正社員ではなく、パートや派遣として働くこともおすすめです。
パートや派遣であれば週4日勤務や半日勤務という自分の好きなスタイルで働くことができますし、正社員に比べて仕事量が少ないのでより定時にあがりやすいです。
給料は正社員よりも少なくはなりますが、意外と高時給で募集している薬局もあります。
例えば週4日・6時間勤務の時給3000円で募集している薬局で働く場合
3000円×6時間×4日×4週=288,000円
どうですか?意外と生活していけそうだと思いませんか?
パートや派遣として働く時間を上手に調整することで、他にやってみたい趣味やスキルを身につけるために必要な勉強を空いた時間に活かせるので自分の人生の可能性を広げることにもとても有用な手段です。
余談ですが派遣で働くことにより旅行感覚でいろんな土地を巡っている薬剤師もいるので旅行好きな方にはかなり良い選択肢かもしれませんね♪
通勤距離は短いほうが良い
通勤距離については人それぞれかもしれませんが短い方が良いでしょう。
なぜなら通勤距離が長くて片道1時間近くかかってしまうと往復で2時間もかかってしまうことになります。1時間もあればジムに通ったり、朝なら1時間長く寝られるし、早く帰って家族や友人と過ごす時間を増やすこともできます。
なので通勤距離は短く、長くとも片道20分圏内で探すと良いでしょう。
ある程度店舗数をもつ企業を狙う
店舗数の少ない薬局は人員も少ないので休みが取り辛いことがあり、体調不良で休みたくても代わりがいないからなんとか出勤してほしいと言われてしまうケースもあります。
のんびり働けても休みたい時に休めないとワークライフバランスが良いとは言えません。
店舗数をある程度構えている(10店舗以上)会社であれば応援者要員として活躍している人がいる可能性があるので面接時や転職エージェントから確認しておくようにしましょう。
薬剤師転職をスムーズに進めるコツ
これまで薬剤師としてのんびり働くとはどんなことか。どんなポイントに注目すべきか話してきました。
薬剤師でのんびり働きたいと考えてこれを読んでいるあなたもイメージはだいぶ湧いてきたのではないでしょうか?
さて、ここからはのんびり働く薬局へ転職するためにどう進めていけば良いかを5つに分けて解説していきます。
自分の「のんびり働くためのポイント」を明確にさせる
薬剤師としてのんびり働くためのポイントなどを紹介してきましたがここまで読んで自分がどのようなスタイルで働きたいか?を明確にさせる必要があります。
漠然としたイメージでなんとなく企業や薬局を選んで実際に転職して働いてみたら思っていたのと違った。全然のんびりできない。という失敗に繋がります。
どんなことにも言えることですがゴール設定をすることで目標までに何が必要でどんなことをすれば良いか明確になっていきます。
ですから、これまで紹介したのんびり働くためのポイントを参考に自分に欠かせないのんびりポイントを洗い出す。それを材料に自分にピッタリな企業・店舗を見つけて転職活動を始めましょう!
薬剤師用の転職サイトを活用する
さきほどの自分の「のんびり働くためのポイント」がはっきりしたら薬剤師専門の転職サイトを利用しましょう。
理由は色々ありますが簡単に説明すると働きながらも専任のエージェントがあなたに合った薬局をリサーチ・紹介してくれるので自分の転職活動の負担が格段に減ります。
転職サイトは様々ありますが、登録するのはひとつではなくサイトによってそれぞれ紹介できる企業や薬局が違ったり、企業の情報なども違うでしょうから、転職サイトは複数登録しておくことをおすすめします。
転職サイトに登録すると専任のエージェントとやりとりをしていくことになり、どんなところで働きたいかを必ず聞かれるので自分の「のんびり働くためのポイントを明確にさせるで洗い出した自分の欠かせないポイントを伝えましょう。
ここで自分の転職先に求める条件やポイントが明確にできていないとエージェントも会社や薬局探しに困ってしまいスムーズに話が進まないので事前準備は必ずしておきましょう、
友人や先輩後輩などからも情報を聞き出す
エージェントと面談を重ねていくといろんな薬局を紹介されます。紹介された薬局や会社の特色や雇用条件で情報を得ることができたら次は友人など知り合いにその会社で働いている人がいないか確認してみましょう。
実際に働いている人から聞き出すことでエージェントからは得られないより深い情報を得られるのが最大のメリットです。
友人や先輩後輩などの知り合いにいなければX(旧Twitter)などのSNSなどで調べてみるのも良いでしょう。
メリット・デメリットをしっかり聞いて薬局や企業選びの判断材料にしましょう。
自信があれば自分で直接企業に交渉する
ある程度自分に合った企業や薬局の目星がついたら次はエージェントを通して面接の段取りを進めてもらうことになります。
が、ここでひとつ裏技をご紹介します。
それは転職サイトを通さず自分で交渉した方がより良い雇用条件が得られる可能性があるということです。
転職希望者とエージェント(転職サイト)間では利用料金など費用は発生せず無料で相談・薬局の紹介から面接→採用→転職までできます。
ですが企業側は転職サイトへ求人募集をかけて転職希望者を紹介してもらい、契約が成立すると会社は転職サイト側に報酬金を支払うことになっているのです。その額は100万以上することもザラです。
そこで、交渉に自信がある人は転職サイトを介さずに直接交渉することで企業と転職サイト間で発生するお金を自分に入社ボーナスなどに変換してもらうことも可能な場合があります。
退職意思を伝え辛ければ退職代行サービスを利用する
人手が足りなくて忙しい店舗だと退職意思ってなかなか伝え辛いですよね。
そのせいでなかなか転職活動もできない。。。と尻込みしてしまう人もいるでしょう。
そんな方には退職代行というサービスがありますので自分の意思を伝えることが苦手な人はそちらを利用するのも良いでしょう。
転職活動で注意すること
転職活動をスムーズに進めるためのコツをお伝えしてきましたが、ここからはやってはいけないNG行動やこれだけは必ずやっておくべきとこなど注意点をいくつかお伝えしていきます。
店舗見学へ行く
まず、転職に失敗するリスクを減らしたいなら店舗見学は必ずいくようにしましょう。
店舗見学は自分が実際に働くかもしれない企業・店舗の雰囲気や職場の人間関係、上司や同僚になる予定の方の人柄など肌で感じられる唯一の機会。転職を決断する上で超重要な情報となります。
忙しいしそんな短時間の見学で情報なんて得られないよと思うかもしれません。
しかし後悔や失敗もしない転職を成功させて理想の職場で働きたいのであれば時間をなんとか作って店舗見学へ行くべきです。
エージェントを利用しているのであればエージェントが企業と転職希望者の予定が合うように取り付けてくれるので、面倒くさがらずに勇気を出して店舗見学へ出向きましょう。
面接で企業側にのんびり働きたいことをアピールしすぎない
自分の理想に合いそうな薬局が見つかって面接をすることになった場合、のんびり働きたい意思を前面的に伝えすぎると「やる気がない」と思われて不採用になってしまう可能性があります。
とはいえじゃあどうすれば良いの?と思う方もいるでしょう。
そんな時は
・患者さんとしっかり時間をかけて投薬をしたい
・正確に焦らず監査の時間を取りたい
・薬歴を書く時間をしっかり取りたい
などマイナス印象とならない表現の仕方・言い回しをしましょう。
事前に伝えたいことを紙などに書き起こして上手な表現・伝える文言を用意してから面接に挑むと良いですね。
個人経営の企業は社長など上司の人柄をしっかり見極める
個人経営の企業は大手や中小企業と比べて社長と接する機会が多いと思います。
社長はワンマンで厳しい人がいれば腰が低くとても優しい人もいます。
社長との距離が近いと自分の意見を聞き入れてすぐに反映してくれたり何かと融通を聞かせてくれることがあるのが大きな企業にはない個人経営の薬局で働く魅力のひとつです。
トップの人と関われると得られる知識がたくさんあります。話しやすい人なのか、社員から尊敬されている人柄なのか。社員のことを考えてくれる人なのかを知ることは重要です。
とはいえ、どうやって社長の人柄を判断すれば良いの?と思う人もいるでしょう。
個人経営の企業との面接だと社長と面接をすることがあります。その他にもエージェントの方が社長とやりとりをしていることもあるのでどんな方なのかエージェントから聞き出すこともできます。
社員の働きやすい環境を用意してくれているか、社員のことを考えてくれるかはやはりトップの人柄をみるのが早いので、ぜひ参考にしてみてください。
薬剤師でのんびり働くデメリット
これまでのんビリ働くことのメリットやポイント・転職のコツなどをお話してきましたが、のんびり働くことにデメリットってあるの?と気になった人もいるのではないでしょうか。
これは自分が何をどうデメリットと捉えるかによって違いはありますが、ボクの考えるデメリットをお話します。
高収入はあまり望めない
これは生活に必要な給料が十分もらえるでも触れましたがのんびり働ける場所は処方箋単価が高くないことがあり、給料自体は高くないことの方が多いです。かといって生活には困らないくらいの給料はもらえるでしょう。
ガッツリ稼ぎたい。年収1000万目指したい。というような人はこの記事で紹介しているポイントの正反対な薬局を探す方が良いかもしれません。。。
都会よりも地方の田舎が勤務地となる可能性がある
都心部は人口が多いのでその分患者数も多く忙しい店舗が多いでしょう。その他にも転職希望者の競争率が高いので狙った薬局がすぐに埋まってしまうこともあります。
一方、地方は薬剤師が飽和していない地域も多いので都心部ではなく田舎であれば競争率も低くのんびり働ける薬局は見つかりやすいでしょう。
また、田舎の場合は車がほぼほぼ必要になってくるので車の免許や自家用車も必要となることを頭に入れておきましょう。
単科専門だと知識に偏りが出る
のんびり働ける職場探しのポイント11選で処方内容が簡単。総合病院前薬局や精神科などは避けて皮膚科やファミリークリニックの門前薬局がおすすめであるとお伝えしました。
総合病院前や面薬局であれば様々な処方箋に触れる機会があり知識のアップデートがしやすい環境ですが、皮膚科や眼科などの単科専門だとその領域における知識は特化できても知識に偏りが生じてしまうこともデメリットと言えるでしょう。
そうならない為にも自分で知識のアップデートをしていかないといけないのでSNSやYouTube・教本などを活用しておくことも大事です。
まとめ
今回ここまで薬剤師としてのんびり働くための職場探しのポイントや転職活動の進め方や注意点を解説してきました。
ここまでの流れを軽くおさらいしておきましょう。
自分がのんびり働く為にはどんな環境が合っているのかを自分で導き出す
↓
転職サイトへ登録してエージェントに自分ののんびり働く上で欠かせないポイントを伝える
⇩
条件に合った薬局や企業を紹介してもらう
⇩
紹介された企業や薬局があれば友人や知り合いに働いている人がいないかチェックし、実際に働いている人の生の情報を集める
⇩(裏ワザとして気になる企業があって自信があれば自分で直接給料など交渉しより良い雇用条件を獲得する)
面接をして上司や社長の人柄をある程度見極める(のんびり働きたいという意思は伝えすぎない)
⇩
店舗見学へ行く!(マジで大事なので必ずいってくださいね)
⇩
採用・転職成功!
というロードマップとなります。
まずは行動しないと始まらないので情報を得るために転職サイトの登録だけでも積極的にしていきましょう。
ぜひ自分に合ったのんびり働ける職場を見つけて、ワークライフバランスを充実させてQOLを爆上げしていきましょう!
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